NPRのポッドキャスト「The semiconductor shortage (still)」”半導体不足(まだ)”でビジネス英語

NPRのポッドキャスト「The semiconductor shortage (still)」”半導体不足(まだ)”でビジネス英語

今回は「THE INDICATOR FROM PLANET MONEY」から半導体不足についてのエピソード。文字通り”still(まだ)”不足しているんです。確かコロナに入ってしばらくした2021年の始めくらいには半導体不足のニュースを耳にしていましたよね。未だに解消していません。その「なぜ」を調べたのが今回のエピソード。

ザックリこんな話

半導体は文字通り私たちの生活の中で多くのものに使われて入れて、年々増えている。今では年間生産量は小麦とお米を足したより多い。なぜ今現在大事な部品が不足しているかを探っている。世界的な半導体不足は企業の業績にも暗い影を落としている。例えば自動車。数百個の半導体が車には載っていて、それぞれ価格は5 cent から $100あたりまでさまざま。

問題なのは、全ての部品が不足しているわけではなく、例え25centの部品でもなかったから $20kの車が作れなくなってしまう。半導体部品がない、もしくは作れない状況から工場には自動車の仕掛品があふれている(半導体がなくて車が作れない)。この不足の影響は自動車業界に限らず半導体を使っているどの業界でも起こっている。事の始まりは2018年には中国との貿易戦争でテック業界が影響を受けたところから、半導体の企業が出費に慎重になった。その上、パンデミックになりそうな時にキャパシティーを増やしていない。すぐにパンデミックになって、以前よりも出費をしなくなった。

パンデミックはハイテクだけでなくローテクも直撃。みんなこぞってこの業界の売上が減少することを予想して在庫は少な目にオーダー。半導体メーカも生産は少なかったりアイドル状態。そして今現在、予想は裏切られて、コンピュータやコンピュータゲーム用のはハイインドのものだけでなく、冷蔵庫やオーブンのような安いローテクの半導体も注文が入ってる。全てのチップの需要が急上昇した。

いくつかの企業による状況の急増にとももに買いだめしてより供給がひっ迫した。チップメーカは製造を増やしてるのに。壊滅的な状況を示すのがリードタイムで、今までは2,3,4カ月だったリードタイム(納期までの時間)が今では52週(一年以上)になってしまった。

 パンデミックによる製造と供給が破壊された話は半導体不足問題の一部で、より大き問題は半導体ビジネス全体の構造の話に。。かつて半導体の会社は自分たちのチップを設計・製造・販売を自身でしていた。しかし半導体のつくるのに金がかかる。材料のシリコンの精製から必要(管理人注:さすがに昔も材料は買ってたと思いますが。。)。そこからインゴットにしてスライシスして、エッジングしてチップとなる。どこ工程をとってとても複雑で信じられないくらい高価。

電力もとんでもなく食う。ローテク・ハイテクのチップによらず工場を建てるのに5年、ビリオン$の費用が掛かる。最先端を走るインテルなんて、さらにプラス15ビリオン!

 これにオペレーティングコストが発生。業界の変化が早いからアップデートをしないと数年で廃止になってしまう。そんなビジネスモデルを1990年代までしていた。

そこから高コストからの分業化(アウトソースも)と連携化が進む。それがハイエンドマーケットで起こった。というの高性能なチップにはとんでもないコストがかかっていたので。それが今、ローエンドマーケットで起こっている。

結果として少ない工場に製造が集中するようになった。90%のハイエンドのチップは台湾の一つの場所で作られるようになった。産業の集中と価値の高いチップを作る会社はとてもリッチに。

 TSMCがそれなんだけど、このことは別の懸念を産んでいる。台湾にあるので中国によってチップの供給を破壊や遮断をさせれる可能性や西側から切り離されるような恐れも出てきた。そんなかバイデン大統領が “The CHIPS Act” or “CHIPS Plus” と呼ばれる法律を成立させた。それはアメリカ自国で自身の半導体を作るための膨大な資金を出す計画。いくつかのアメリカのグローバルカンパニーがアメリカ国内に工場を作るために投資を進めている。莫大な投資が続いているが、半導体産業は 全体で去年はその前の年から26%Upの$550bの売上。 今年は13%Upの予想。例えアメリカでの生産を増やしても、サプライチェーンの破壊が避けられるという事にはならない。工場や人員がアメリカ国内にあっても装置やサプライヤが世界中にあるので。

詳細はトランスクリプション(Transcription)にて確認ください!!


明日から使ってみよう!

take a deep dive into… (…を深く掘り下げる), dive into…

話を始める際にどこに焦点を絞って話・説明をするか伝えるときにこの deep dive into.. 使いますよね。あと特定の対象を詳しく調べるときとか。ここではポッドキャストの冒頭でホストが「半導体の世界を深く掘り下げます」と今回のテーマの説明をするときに deep dive を使っていました。

DARIAN WOODS, HOST: ….We’ve been talking a lot about chip shortages on THE INDICATOR. And today, we’re going to take a very deep dive into the world of semiconductors.

THE INDICATOR FROM PLANET MONEY より

同じような使い方で dig into もありますよね。どちらも「深く掘って・潜って調べる」という意味なのが興味深いですね。

自作例文

例: We will dive into “Product portfolio” in this training.

伝えたいこと: 「このトレーニングではプロダクト ポートフォリオについて掘り下げます」

Whether A or B (A or B であれ)

HIRSCH: ….The silicon smelting process alone takes up enough energy to supply more than 80,000 average homes per year. Ambrish says chip fabrication plants, whether they be for low-tech or high-tech chips, can take as many as five years to build and cost billions of dollars.

THE INDICATOR FROM PLANET MONEY より

「ローテクであれは、ハイテクであれ半導体の工場を建てるのに5年くらい、そしてビリオン$のコストがかかります」人に何かをお願いするときに選択肢 A, BがあったときにA, Bどちらもでも同じ場合にこのwhether A or B を使いますよね。どっちでもいいので動いて欲しいときのフレーズ。

自作例文

例: Whether we will chose Plan A or Plan B, you will have to call the customer and explain the reason.

伝えたいこと: 「Plan A であれ Plan B であれ, お客さんに電話して理由を説明してください」

even if.. (たとえ…としても)

WOODS: But even if we do see an increase of U.S. production capacity, it doesn’t necessarily mean that we’ll avoid the kind of supply chain disruptions that we’re seeing today. After all, even if the U.S. has the plants and the staff to make enough chips to meet the needs of American electronics companies, these new plants will still need equipment and supplies to actually make the chips in the first place. And that equipment and those supplies are also sourced from all over the world.

THE INDICATOR FROM PLANET MONEY より

「結局、たとえUSがアメリカのチップメーカがチップを作るのに必要とする工場とスタッフ持ってたとしても、これらの新しい工場にはチップを作るのに装置と部品がまず必要。装置や部品は世界中から供給されます」状況が○○でも、▲▲しないといけない場合に even if ○○, ▲▲ ような文章になります。

自作例文

例: Even if few members would absent from this event, we have to start this event. Because lots of customer look forward to joining this event.

伝えたいこと: 「数人のメンバーがこのイベントに欠席しても、このイベントを始めないといけません。多くのお客様がこのイベントへの参加を楽しみにしているので」

even though.. (..にもかかわらず) とあわせて覚えておきたいフレーズですね。

New Words


  • arduous : つらい、苦しい
  • ubiquity : いたるところに
  • grains : 穀類
  • all the way to : さまざまに
  • cautious : 慎重に、注意深く危険をさける
  • household : 家庭
  • fridges : 冷蔵庫
  • hoarding : 買いだめ
  • constrict : 締め付ける、圧縮する
  • ramped up : 増やす
  • unprecedented : 前例のない
  • configured : 設定済み
  • extracted : 抽出された
  • purified : 精錬された
  • etched : エッチング
  • fiendishly : 悪魔のような、ひどく
  • brutally : 残忍な、残酷な/li>
  • smelting : 製錬
  • lagging : 遅れている
  • obsolete : 廃止
  • nimble : 素早い、敏捷な
  • tremendous : 巨大な、途方もない
  • outlay : 出費
  • consolidation : 連結
  • prohibitively : 法外に、とてつもなく
  • concentrated : 濃縮、集中
  • devoted : 熱心な、献身的な
  • vulnerability : 脆弱性
  • anticipation : 期待、予想

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